スペイン人の大好物「トレスノス」

スペイン人が大好きな「トレスノス」を御存じでしょうか?

トレスノスとは豚バラをカリカリにあげたもので、おつまみに最高の品です。一時期は「高カロリー、油っぽい」などの理由で人気が落ちていたそうですが、今は又どこのバルでも看板メニューになるほど大人気!

特に田舎町ほど、美味しくて伝統的な味に出会えますよ!

スペイン大好き!渡航歴5回の私がオススメします。

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スペインといえば「豚肉」が人気なのはなぜ?

美食の国スペインと聞くと、パエリア。ピンチョスなどが思い浮かぶとこもありますが、スペインといえば「豚肉」です。

ハモンセラーノをはじめとした、生ハム文化。イベリコ豚という名前が有名なのは「スペイン=豚肉文化」とイメージできるでしょう。

実はこれには歴史的な事情も関係しているようです。

イベリア半島はかつて、イスラム教徒に支配されていましたが16~18世紀にキリスト教に国をあげて改宗させようとしました。

その時に推奨されたのが「豚肉」

イスラム教徒は豚肉を食べません。それで自分はイスラム教徒でないと見せるために国民たちは豚肉を食べるようになったそうです。食文化は歴史を表していると良く分かります!

豚肉料理が多いのは、こんな背景があったんですね。

衝撃的な豚の皮とは!?

日本で言えば「鳥皮」にあたる「豚皮」というものが実はスペインにはあるのです!

マドリードで初めて見た時は、袋に入って露店で売られており衝撃的でした。

中華料理の「子豚の丸焼き」は皮がパリパリで美味しいと聞いたことがありましたが(食べたことはない)、ほとんど皮だけのスナックとして売っていたのは衝撃的でした!

ピクルスと一緒に食べるのがポイント

豚は脂分が多いので、豚の皮の揚げ焼きなんて油っぽいんだろうなと想像します・・。確かに油っぽいです!

しかし、この時一緒に食べるのが「ピクルス」

お店にも沢山の種類のピクルスが並んでいます!!!!!!

色々な野菜のピクルスに、オリーブ。

油っぽいものと一緒に食べると口をさっぱりさせてくれます。

田舎町で食べた忘れられないトレスノスの味

私が、実際にトレスノスを始めて食べたのは、マドリードから北に2時間ほど行ったところ「サルドン・デ・ドゥエロ」という場所です。

この日の目的は近くのワイナリーでしたが、少し時間があったので、軽くお昼にと入ったのが地元の小さなレストランでした。

メニューはオーナーの「頭の中」というほど小さなお店。その日によって変わるらしいです。

まずはハモンセラーノを

スペインに来たら、まずは生ハムを頼みたくなるものです。チーズ・サラミも一緒に。

生ハムの味は切り方によっても変わると言われます。丁寧に切られた生ハムの美味しさにこのお店のレベルの高さを感じる!

クロケットで、お店の味が分かる?

スペインで「クロケット」は大人気のお惣菜。日本でもコロッケが大人気のお惣菜なのと理由は変わらないと思います。

こうしたお惣菜が美味しいお店が「当たり」といわれるものですが、このバルの手作りクロケットの美味しさは感動でした!

感動のトレスノスも。

写真ではそんなに量が無いように見えますが、実は結構な量があります。

油っぽそうに見えますが、しっとりしていて実は何個でも食べられちゃう味です。日本でイメージする豚バラとは全く違うんです。

これが地元のしっかりした赤ワインとも良く合うのです。

食べきれなかった分はお持ち帰りさせて頂いて、翌日の朝ごはんに温め直して頂きました。
フライパンで軽く温めて食べると、昨日のカリカリが戻ってきます。

スペインの「クリスマス」は1/6まで続く

スペインでは1/6は、レジェス・マゴスの日(Dia de los Reyes)といい子供たちがクリスマスより楽しみにしている日といわれています。

家族が集まって、御馳走を食べて、子供たちがプレゼントをもらう日。

その前日であった1/5。地元のレストランで昼過ぎに飲んでいたのは、ほとんどがおじさまやパパ。

スペイン在住の友達によると、女性たちは家で料理をするのにとても忙しい日だそう。今は、男性だから・・というのはありませんが、やっぱり私も料理する身としては手伝ってくれるわけでもない男性が家にいたら邪魔です。

きっと家から追い出された男性たちが集まって飲んでいたのでしょう。

そんな国の様子も見ることが出来た素敵なお店でした。

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