ガリシア伝統の、炎がついたまま運ばれてくる酒「ケイマーダ/QUEIMADA」を御存じでしょうか。
これはスペインの蒸留酒「オルホ」と、砂糖、コーヒー豆、オレンジとレモンの皮を入れて火を放ってから飲むお酒です。
もともと悪魔祓いの儀式の際に飲まれていたお酒ですが、今ではガリシアのバルでも気軽に楽しむことが出来ます。
寒い日のテラス席で特に大人気のこのお酒の魅力を御紹介します。
蒸留酒ですがアルコールがかなりとんでいるので、甘くて飲みやすいホットカクテルのよう。女性にもオススメです!
衝撃!!燃えたまま提供されるお酒
私がケイマーダに出会ったのは、スペインのガリシア地方にあるア・ルコーニャ市内のバルです。
バーカウンターで店員さんがバーナーで何かを炙り始めたので、最初はクリームブリュレのようなデザートを作っているのだと思っていました。
が!!おもむろに燃えたままの土鍋の様なものとカップを持って店員さんがテラス席へと向かって行ったのです!
様子を見ていると、テーブルでは炎の出たままのお酒を楽しむ人々!!
なんだこれは!!と思い店員さんに聞いてみたのでした。
ケイマーダ/QUEIMADAとは?
スペインの北部ガリシアは緑豊かで海に囲まれた地域。ケルトの文化が息づく土地として有名です。
ケイマーダも、ケルト文化にルーツがあると言われています。
「もともとは悪魔祓いの儀式で使われていた」とバルの方が教えてくれました。
現在でもガリシア人の結婚式や晩餐会で行われている「儀式」です。
さらに6/23の聖ヨハネの前夜祭、10月のハロウィンの際にもガリシア地方ではケイマーダの儀式が行われています!
ケイマーダを気軽に楽しむには?
ガリシア地方のレストランではケイマーダがメニューにあるお店もあります。
ケイマーダは、肌寒い日にテラス席で飲むのにピッタリのホットカクテルのような位置づけで現地の方も楽しんでいました。
熱々のお酒を酌み交わしながらグループで楽しむ様子は、日本で熱燗を楽しんでいるような雰囲気でした。
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「ケイマーダ」に欠かせない材料!オルホとは?
ケイマーダに欠かせないお酒「オルホ」はガリシア原産の蒸留酒。
フランスの「マール」イタリアの「グラッパ」と同じ、葡萄の搾りかすからつくられるアルコール度数40%ほどのお酒です。
こちらのお酒は楽天やAmazonでも購入することが出来ます。
食後に飲まれる事の多いオルホは、甘く味付けされているものが主流です。
- イエガー味→ハーブと砂糖がたっぷり入った味付け。胃をスッキリさせてくれる効果アリ!
- コーヒー味→アイスコーヒーの様な味。こちらも砂糖が入っていて飲みやすい!
- ミルク味→ミルクコーヒーの味わい。デザート代わりに楽しむ人も多い!
味付きのオルホは、スペインのバルやレストランには必ずといっていいほど置いてあります。
しかし、ケイマーダに使用されるのは何も入っていない蒸留酒。「ブランコ」と呼ばれるお酒です。
ケイマーダのつくり方
この鍋は現地のお土産屋さんでたくさん売っています。大きさも色々。この鍋はかなり小さいものです。
グラニュー糖:大さじ5杯(お好みで)
オルホ:300ml(お好みで)
珈琲豆:5粒(お好みで)
レモンやオレンジの皮:一剥きづつ
全ての材料を良く混ぜてから、ガスバーナーで火をつけて数分。炎が出た状態でお店では提供されます。
40%もある蒸留酒でつくられていますが、アルコールがとぶので飲みやすいお酒となります。
ケイマーダってどんな味?
ケイマーダとは「とにかく熱々を楽しむお酒」です!
砂糖がたっぷり入っている事と柑橘の香りでとても飲みやすいホットワインのようなものです。
オルホは食後酒として楽しまれているだけあり、飲むとスッキリします。何よりも冬は寒いガリシア地方では身体があったまる最高の飲み物です。
甘くて飲みやすくて、食後にみんなで楽しむのに最高のお酒。
私が飲んだのは、オシャレバルでしたが、3人分で値段は10€!気軽に楽しめる値段です。
人数が多ければ鍋も大きくなり、さらに盛り上がるでしょう。
現地の人々に混じって、寒い日のテラスで是非挑戦してみてください。
最後に短いですが炎の様子が良く分かる動画をおつけしておきます。
ガリシア地方に行った際は是非お試しください!
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